採用動画に社員が出てくれることになった。
ところが撮影が始まると、緊張して言葉が出ない。
用意した台本を読むだけになり、普段の人柄が消えてしまう。
これは話す人の問題というより、撮影前の準備で起きていることが多いです。
社員インタビューは、上手に話してもらう場ではありません。
求職者が知りたいことを、その人の言葉で話せる場をつくるのが先です。
話が上手な人より、仕事が見える人を選ぶ
出演者を決めるとき、説明が得意な人だけを選びたくなります。
でも求職者が見たいのは、社内プレゼンが上手な人とは限りません。
募集職種に近い社員、入社して日が浅い社員、後輩を教える社員など、入社後の景色が想像できる人が候補になります。
一人に全部を話してもらわなくても大丈夫です。
仕事の流れは現場社員、会社の考えは代表者、入社後の戸惑いは若手社員というように分けられます。
出演者の知名度ではなく、その人だから話せる場面があるかで選びます。
福岡や九州で働く理由が採用のポイントになるなら、地域との関わりを話せる人も合います。
公開先と使い方を、撮影依頼と一緒に伝える
社員に「採用動画へ出てください」とだけ伝えると、不安が残ります。
ホームページに載るのか、SNS広告にも使うのか、短い動画へ再編集するのかを先に説明します。
顔、氏名、所属、声のどこまで公開するかも確認します。
公開予定の期間や、部署異動・退職後の扱いも社内で決めておくと後で慌てません。
合意した内容は、口頭だけで終わらせず、社内書式や確認フォームに残します。
無理に出演してもらう必要はありません。
顔を出さず、手元や後ろ姿とナレーションで仕事を伝える方法もあります。
質問は渡す。でも答えは書きすぎない
質問を事前に共有すると、出演者は心の準備ができます。
一方で、回答文まできっちり作ると、暗記した話し方になりやすいです。
渡すのは質問と、思い出してほしい具体例までにします。
「仕事のやりがいは何ですか」だけでは、答えが広すぎます。
「最近、お客様に喜ばれた場面は」「入社直後に助けられたことは」のように、出来事を思い出せる質問へ変えます。
答えに詰まったときは、きれいに言い直してもらうより、その場面をもう少し聞きます。
具体的な話が出たあとで、短い一文へ整えれば十分です。
撮影場所は、きれいさより話しやすさで決める
見栄えのよい会議室でも、人の出入りや電話の音が多いと落ち着きません。
出演者が普段使う場所か、少し静かな場所を選びます。
大勢に見られながら話すのが苦手な人もいます。
必要なスタッフだけにし、カメラの横に質問する人が座ると会話に近くなります。
最初から本番の質問をしないのもコツです。
今日の仕事や撮影場所の話をして、声と表情がほぐれてから本題へ入ります。
言い間違いは途中で止めず、一度最後まで話してもらった方が良い表情が残ることがあります。
編集前に、事実確認と感情の確認を分ける
初稿を社員全員で細かく直し始めると、本人らしい言葉が消えていきます。
確認は、事実が合っているか、公開して困る内容がないか、伝えたい印象とずれていないかに分けます。
話し方の小さな癖まで全部消す必要はありません。
少し考える間や、笑った後の表情が人柄を伝えることもあります。
ただし、社内情報や顧客情報が映り込んでいないかは別です。
ホワイトボード、名札、パソコン画面、資料の文字まで止めて確認します。
出演者本人にも公開前の映像を見てもらい、合意した範囲になっているか確かめます。
長いインタビューを、SNSの短い接点へつなぐ
採用ページの本編だけで終わらせると、見てもらう機会が限られます。
一人のインタビューから、入社理由、仕事の難しさ、職場の雰囲気など、話題ごとの短い動画を作れます。
短い動画では一つの話に絞り、続きは採用ページへ案内します。
縦型への展開を予定しているなら、撮影時に顔の周りへ少し余白を取っておきます。
字幕を置く場所も必要です。
公開先を先に決めておけば、同じ撮影素材を無理なく使い分けられます。
求職者に何を見せるか迷ったら、「採用動画で求職者が本当に知りたい情報とは」も参考にしてください。
よくある質問
社員には台本を暗記してもらうべきですか。
全文の暗記より、質問と話す要点だけを共有する方が自然な言葉になりやすいです。
伝え間違えてはいけない数字や名称だけ、別に確認できるようにします。
話すのが苦手な社員でも出演できますか。
短い質問に分けたり、仕事をしながら答えてもらったりする方法があります。
顔出しをせず、手元や後ろ姿を中心に構成することもできます。
インタビューは何分くらい撮ればよいですか。
完成尺だけでは決まりません。
質問数、出演人数、短尺動画への展開を踏まえて撮影時間を組みます。


コメント
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That was amazing
Thanks!