採用動画で職場の一日をどう見せる?撮影前のチェック項目

社員の自然な仕事風景を採用動画として撮影する制作チーム

採用動画で社員の一日を見せたいけれど、朝から夕方までカメラを回すのは現実的ではない。

かといって、笑顔で働く場面だけを並べても、入社後の姿は想像しにくいものです。

一日密着で残したいのは、すべての予定ではありません。

仕事が始まり、人と関わり、迷い、区切りを迎える流れを選ぶと、職場の温度が伝わります。

目次

最初に決めるのは、誰のどんな不安に答えるか

同じ職場でも、新卒採用と経験者採用では知りたい場面が違います。

新卒向けなら仕事を覚える過程や周囲の支え方、経験者向けなら任される範囲や判断の場面が気になります。

採用したい職種を一つ選び、応募前によく聞かれる質問を採用担当者と現場社員で書き出します。

福岡や九州で地域採用を行う企業なら、勤務地の雰囲気や通勤後の動きも、働くイメージをつくる材料になります。

ただし、特定の社員の一日を全社員の標準として見せないように、職種や勤務日の条件を動画の説明欄や採用ページで補足します。

厚生労働省の「しょくばらぼ」でも、求職者が勤務実態、採用状況、働き方などの職場情報を検索し、企業間で比較できるようになっています。

映像の雰囲気に加え、比較できる事実も用意しておくことが大切です。

一日の流れは、六つの場面で組み立てる

撮影リストは時刻だけでなく、その場面から何が分かるかまで書きます。

  1. 出社や準備を通して、仕事が始まる場所と服装を見せます。
  2. 朝の確認や引き継ぎで、誰と情報を共有するかを見せます。
  3. 中心となる業務で、手元、道具、判断の流れを残します。
  4. 同僚や上司とのやり取りで、質問や相談の距離感を見せます。
  5. 休憩や移動の場面で、働く時間の切り替わりを伝えます。
  6. 片付けや振り返りで、一日の仕事がどこで区切られるかを示します。

全部を同じ長さで撮る必要はありません。

応募者が仕事を理解するうえで外せない場面を長めにし、移動や時間経過は短くつなぎます。

採用SNSで最初に撮る動画と組み合わせる場合は、一日密着を軸にして、短い場面をショート動画へ切り出せます。

きれいに見せすぎず、見られて困るものは隠す

撮影日だけ机を片付け、普段はしない打ち合わせを演じると、見栄えは整っても仕事の実感が薄れます。

一方で、顧客名、個人情報、社内資料、パソコン画面をそのまま映すわけにはいきません。

普段の動きを変えずに撮れる場面と、撮影用の資料へ差し替える場面を事前に分けます。

接客や訪問を撮る場合は、社員だけでなく、映り込む相手や場所の許可も確認します。

社員の言葉は丸暗記させず、その場面で何を考えているかを撮影の合間に短く聞きます。

詳しいインタビューを入れる場合は、自然な言葉を引き出す撮影準備も参考になります。

表情だけを追うのではなく、誰かに声をかける前の間や、手を止めて考える瞬間も残すと、人柄と仕事の難しさが一緒に見えてきます。

動画と求人情報を食い違わせない

採用動画は職場を理解する助けになりますが、求人票や募集要項の代わりにはなりません。

厚生労働省は、SNSを含む募集広告について、虚偽や誤解を生じさせる表示をしないよう案内しています。

2024年4月からは、募集時に明示すべき事項へ、業務内容と就業場所の変更範囲、有期契約を更新する場合の基準が追加されています。

動画内で「転勤なし」「残業なし」などの条件を伝える場合は、現在の求人票、就業規則、採用担当者の確認を通します。

特定の日だけ早く終わった様子を、毎日の標準的な働き方として見せるのも避けます。

公開後に仕事内容、勤務地、制服、制度が変わったら、古い映像を残すか差し替えるかを見直します。

撮影時点を説明欄に書いておくと、更新判断もしやすくなります。

出演者の許可を、撮影前と公開前に確認する

出演をお願いするときは、掲載先、広告利用の有無、公開期間、社内外での再利用範囲を伝えます。

個人情報保護委員会の資料では、写真で本人を識別できる場合は個人情報に該当し、利用目的の通知または公表が必要と案内されています。

法的な判断だけで済ませず、本人が納得した状態で撮影し、公開前にも顔や発言の使い方を確認します。

退職や異動があった場合の扱いも、社内で決めておくと慌てません。

撮影から編集、採用ページやSNSへの展開まで整理したい場合は、Buddy Movieのサービス内容をご覧ください。

働く人を格好よく見せることより、その人がどんな場面で力を発揮しているかを映像へ翻訳することを大切にしています。

よくある質問

一日中撮影する必要がありますか。

必要な場面と時間帯を先に選べば、始業から終業までカメラを回し続ける必要はありません。

社員一人だけを紹介しても大丈夫ですか。

一人を軸にできますが、その働き方が全社員に共通するとは限らないことを説明し、周囲との関係も映します。

撮影した動画は採用広告にも使えますか。

出演者への説明に広告利用を含め、音楽や写真などの権利、求人情報の正確性を再確認してから使用します。

参考資料

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