SNSでは親しみやすいのに、ホームページを開くと急に堅い。
営業資料では、また別の言葉を使っている。
発信を続ける企業ほど、こんなずれが少しずつ増えていきます。
全部を同じ見た目にする必要はありません。
揃えたいのは、相手が受け取る会社の印象です。
ここでは、担当者が実際に見直せる順番で5つの手順を紹介します。
1.最初に「どう見られたいか」を一文にする
色やフォントを決める前に、会社の印象を一文で置きます。
たとえば「初めてでも相談しやすく、仕事はきっちりしている会社」です。
これなら、SNSで親しみを出しながら、ホームページで信頼感を見せる理由がつながります。
「高級感」「地域密着」「革新的」だけでは、担当者によって解釈が変わります。
誰から、どんな場面で、どう見られたいかまで書くのがコツです。
この一文が決まると、使う言葉と避ける表現を選びやすくなります。
2.入口ごとの役割を分ける
SNSとホームページは、同じ情報を載せる場所ではありません。
SNSは、まだ会社をよく知らない人との短い接点です。
人の顔、仕事の裏側、よくある質問など、立ち止まる理由をつくります。
ホームページは、興味を持った人が詳しく確認する場所です。
事業内容、実績、料金の考え方、問い合わせ方法を落ち着いて読める状態にします。
営業資料は、商談中の会話を助ける役目です。
役割は違っても、会社の姿勢まで変えてはいけません。
SNSだけ砕けすぎたり、ホームページだけ立派すぎたりすると、見る人は少し身構えます。
3.言葉のずれを、実際の画面で探す
ブランド資料だけを眺めても、発信のずれは見つかりません。
Instagramのプロフィール、固定投稿、ホームページの最初の画面、問い合わせページ、会社案内を横に並べます。
そのうえで、会社の呼び方、サービス名、強み、対象者、問い合わせへの誘い方を比べます。
「気軽に相談してください」と書いているのに、問い合わせフォームの説明が難しい。
SNSでは福岡の会社と伝えているのに、ホームページでは地域が分からない。
こうした小さな食い違いが、相談前の不安になります。
まず直すのは、よく見られる場所と、内容が矛盾している場所です。
全部を一度に書き換えなくて大丈夫です。
4.写真と動画の選び方にも基準をつくる
文章が揃っていても、写真の雰囲気がばらばらだと印象は安定しません。
人物を中心にするのか、商品や空間を静かに見せるのか、撮影前に基準を決めます。
高級感を出したいからといって、すべてを暗くする必要はありません。
光、背景、余白、カメラとの距離を揃える方が効きます。
SNS用の縦型動画だけを撮る日でも、ホームページに使える横向きの写真を数枚残しておくと後で助かります。
同じ撮影素材を使えば、媒体が変わっても人や空気感がつながります。
撮影時の服装、映り込んでよい場所、避けたい色も簡単なメモにしておきます。
5.投稿前の確認を「好み」から「基準」に変える
社内確認で「なんとなく違う」が続くと、発信は止まります。
確認項目を、事実、言葉、見た目、導線の四つに分けてください。
事実は間違っていないか。
普段の会社の言葉になっているか。
写真や動画は決めた印象に合っているか。
見た人が次に進むリンクは一つに絞れているか。
この順番なら、担当者の好みだけで修正が増えるのを防げます。
最終確認者も決めます。
全員が細部まで直す運用より、事実確認とブランド確認の担当を分けた方が早く回ります。
一度整えた言葉を、撮影とSNSへ使い回す
会社の言葉が揃うと、動画のインタビュー質問も作りやすくなります。
代表者、社員、顧客へ聞く内容が、同じ方向を向くからです。
長い会社紹介動画から短いSNS動画を作るときも、残すべき一言を選びやすくなります。
以前の記事「撮影前にブランドの言葉を整えると、映像が強くなる理由」では、撮影前の言語化について詳しく紹介しています。
発信の見た目を揃える作業に見えて、実際には「誰へ、何を約束する会社か」を社内で確かめる作業です。
まずは、SNSのプロフィールとホームページの最初の画面を並べてみてください。
違う会社に見えるなら、直す場所はそこからです。
よくある質問
SNSとホームページは、同じ文章にした方がよいですか。
文章を同じにする必要はありません。
媒体の役割に合わせて長さや話し方を変えつつ、会社の姿勢と伝える内容を揃えます。
何から直すと効果的ですか。
SNSのプロフィール、ホームページの最初の画面、問い合わせページから確認します。
よく見られる場所と、相談直前に見る場所を優先すると判断しやすくなります。
写真や動画は毎回同じ撮り方にすべきですか。
同じ構図に固定する必要はありません。
光、色、余白、人の見せ方など、ブランドの印象に関わる基準をいくつか揃えてください。


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